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◆1964年製ナショナルステレオ電蓄SE-7500の修復修理 |
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2013年4月8日にメールで下記のお問い合わせをいただきました。
お受けすることで早速4月15日に現物が送付されてきました。
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予てよりご相談のあった 「ヤマト運輸の家財宅急便」で
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開梱しますと、 W1080 H800 D385mm
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輸送中に外れたのでしょうか?
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先ず内部の清掃からはじめます。 外観は手入れされてきれいですが、 内部はかなりのほこりです。 |
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後部はご依頼者が掃除していただきました。 |
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清掃後電源オンして診断に入り不具合ヶ所を特定し、修復作業に入ります。 凄いガリガリ音です。 |
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各部の詳細点検調整でFM/MWの放送電波は受信は正常に行われました。 |
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しかし、気になるとがあります。 この機種はスピーカーの出力トランスを使用しないOTL回路を採用しています。 そのためスピーカーケーブルを4本R/Lに配線していますから普通のものの2倍のリード線が使用されています。 |
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細い線を細かくねじっていて表面が「油膜」とホコリに覆われています。 あまり細かくねじっているため拭き取ることも出来ません。 そこで思い切って、スピーカーケーブルを交換することにしました。 |
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2倍以上の太さのリード線にシャーシー内部から接続します。 |
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修理時のシャーシーを脱着時の余裕を見て長めにスピーカーに配線しました ◎通常はスピーカーのボイスコイルの インピーダンスは4Ω~16Ωですが OTL(出力トランスレス)のため ですからスピーカーコードは細くて長くてもかまわないのです。 |
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後部から見るとこんな感じになっています。 これで安心です。 気のせいか、音も良くなりました。 なかなかいい感じです。 |
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ここまで来ますと、「物足りなさと言いますか、欲が出て来ます」 |
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プレーヤーをひっくり返し、修復可能な方法を考えました。 原点に返り考えよう、「先ず、ダメ元で問題を一つづつ解決しよう。 |
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50年の経年劣化は材質により深刻です。 防振のゴムが弾力が無くなり固形化してボロボロです。原型をとどめないものもあります。 頭の中で設計図を描き閉店ぎりぎりのHCへ走り使えそうなゴムパーツを購入して帰り、 直ぐに作業にかかりました。 写真の左は残骸をかき集めたものです。右は見つけてきたこれしかなかったゴムブッシュ(グロメット)です。 これを使ってどう料理するか? 「工夫」とか、「利用」「代用」するとかは少年時代が戦時中から終戦後の物資など貧困の時代を経験している我々には得意な事なのです。 |
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大きい方のゴムブッシュ(グロメット)は大きすぎ、小さい方のゴムブッシュ(グロメット)は小さすぎ、 予定の真逆の状態でしたが、その対応力は身についたもので、結果は写真のようにきれいに収まりました。 |
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モーター吊り下げ防振ゴム3ヶ所は見事に完成しました。 |
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次はアーム受けが折損してありません。芯棒だけになっています。 そこで、何か部材を接着剤で貼り付けを試みましたが、モータースイッチと連動していますので、無理でした。 |
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最後はレコード針です。 これも工夫、加工、しかありません。 |
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この針台があれば別の交換針を工夫すれば植え付けることが可能ですから、絶体紛失しないことが大切です。 |
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さあ、音出しです、 (アーム受けの無い写真です ) |
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キャビネットに組み込みました。 ダイヤル照明も右側が暗くアンバランスでしたのでパイロットランプを交換しましたら気持ちよく明るくなりました。 音まできれいに聞こえるのが不思議です。 AUXの増設も完了いたしました。 |
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千葉県のお客様から4月15日にお預かりして2週間、で無事にお届けする事が出来ました。
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