レトロラジオ再生工房は永年培った
新旧の技術経験で休眠ラジオを再生させ
昔の文化が甦り現代生活の中で輝かせます。

 今までに手がけた一部を紹介いたします

出来るだけ初期のままの構成を維持したいところですが部品の調達や安全基準の問題で異種の真空管や部品の使用により回路構成の変更改造などが必要になります。

◆1962年製ナショナル真空管白黒テレビ修復修理


 私の「レトロラジオ再生工房」のサイトを見たと言う

大阪府のお客様が、今日修理品を持ち込まれました。 昭和36年製の14吋ナショナル白黒真空管テレビです。
型名は「T14-M1」です。
丁度51年前の製品ですが、保管状態が良くきれいな状態です。症状は水平、垂直共、同期がとれないものでした。
確かに乱れて絵になりません、挑戦が始まります。                    完成2013.04.17

 


 

 

51年の歳月を感じさせない外観は
ガラス、プラスチック、鉄板に焼き付け塗装で木部を一切使用しないためと手入れと保存状態が良かったためでしょう。    

真空管式の白黒テレビでは珍しくきれいな商品です。


 

 当時、量産型テレビで金属キャビネットを使用したメーカーがありました。
コストダウンになったのでしょう。

 



 

 

内部は過去に何回か修理が施された形跡があります。
中間周波増幅から検波回路までプリント配線になっています。

 



水平、垂直共同期がとれない原因は同期分離回路の「CR複合部品」の不良でした。

手持ち部品を工夫して使用することにしました。

 交換の結果、同期不良のトラブルは解消しました。



しかし、上部に「帰線」が出ます、
昔、真空管テレビでは、この垂直回路の故障には手こずったものでした。
「リニアリティ」と「帰線消去回路」に苦労しました。
今回もあらゆる対策を思いだし、施しましたが、直りません・・・
様子が少し違うのが気になりました。
注意深く見ると、帰線が一本につながらず、途切れています。しかも、10秒間隔で消えたり出たりします。
そこで、先ず「RFモジュレーター」を疑いました。
VHSのビデオデッキのなるべく古いものを引っ張り出してきて、
そのRF出力を利用しました。
しかし、結果は同じです。
すると、なにが原因かわかりません。
ご依頼者からお預かりした、ビクターのDVDプレーヤーからRFモジュレーターを通してVHF1CHで見ています。
これに問題かあると判断して、地デジチューナーから試してみました。
地デジチューナーからの映像は正常です。
これで判りました、この「帰線らしきもの」は「帰線」ではない・・・では何か???
これはコピーガードだったのです
デジタルをアナログに変換しているためこのような事になったものです。
これの帰線らしきものを消すことは出来ません。

後は垂直振幅過大と不安定、これは抵抗の判断線。
コントラスVRの接触不良修理を行い、AGCの調整でコントラストアップしました。

地デジチューナーからの映像です。

DVDの正常時の映像、つまりコピーガード信号のない期間の映像です。

念のためにダビングしたDVDディスクで確認しましたが全く正常でした。
これで原因が「コピーガード」と確信が持てました。

 
 
 

真空管ラジオの修理ならどんなに古い製品でもご相談くだ
さい。
どうしても修理が不可能な場合はレトロラジオの雰囲気を
残しながら、改造をいたします。

「レトロラジオ再生工房」が大正、昭和のロマンを復活さ
せます。

ご家庭に年代物のラジオなどがございましたら、ご連絡を
お 願い致します。真空管などが紛失していても、
代替えの真空管で間に合う場合があります。
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