レトロラジオ再生工房は永年培った
新旧の技術経験で休眠ラジオを再生させ
昔の文化が甦り現代生活の中で輝かせます。

 今までに手がけた一部を紹介いたします

出来るだけ初期のままの構成を維持したいところですが部品の調達や安全基準の問題で異種の真空管や部品の使用により回路構成の変更改造などが必要になります。

◆1963年製ナショナル真空管パーソナルテレビ修復修理


 50年以上前のナショナル真空管式白黒テレビ「TP-23A(N)」
ポータブルタイプの修復修理ですが、最初は原因が掴めなかったのですが、
段階を経て遂に原因を究明しました。

ビデオ入力端子のないアナログテレビに映像を映すには、前準備が必要です。
映像/音声信号を直接入力するのは困難なため、 映像/音声信号をアナログのテレビ電波(RF)に変換してチューナーの
アナログVHFの1又は2チャンネルで映す方法をとるため、ゲーム機用のRFモジュレーターを改造して映した結果、
「水平/垂直同期が不安定」及び「垂直振幅が時々激しく変化して上下に振動する」
でNG・・・ここまで前段階の作業が終わましたが、これからが大変・・・          完成2013.05.02

 


 

 

 

珍しい真空管式でポータブルタイプになっています。ロッドアンテナも付いています。

当時は移動式テレビで便利な存在だったのでしょう。

 

 

製造年が不明ですが、50年以上は経っているでしょう。丁寧に保管されています。



 

 

狭い空間にぎっしり部品が配置されています。



当時は最先端のプリント配線です。

ゲーム機のRFモジュレーターを改造して地デジチューナーからの出力をアナログの電波に変換して映しました。

 映像はかなり不安定ですが、各部を調整して、一番良い時点で撮影しました。

ブラウン管はしっかりしていますから映りはきれいです。
各真空管は一応大丈夫らしいですが、コンデンサー類の劣化がかなりあるようですので、調べて交換しなければなりません。
プリント基板の絶縁低下の影響も否めません。

同期が不安定なのは、同期分離回路の「積分回路」の不具合と判定。
この右側の緑色のCR複合部品が怪しいので、手持ちの左のものを工夫して交換しました。

その結果同期はほぼ安定しました。
しかし、部品交換して気づいたのは、経年劣化も否めませんが、
初期のプリント配線膜は薄くベークライト基板から剥がれやすくて注意が必要でした。
垂直回路のコンデンサ及び抵抗類は全てチェックしました。

垂直上下のビリツキは依然として発生しています。
垂直回路のプリント基板と真空管ソケットの半田付け強化のため再度半田仕上げを試みました。
しかし、状況は変わりません。

写真の奥の真空管は垂直発振と出力を一本で賄う「18GV8」という3極管と5極管の複合管です。
立ち上がりも遅く不安定な状態ですので、新品と交換する事にしました。

今時こんな珍品の真空管が新品で入手は難しいと思いながら、検索の結果ヤフオクで新品で入手出来ました。
これはラッキーでした。(左側が新品)

到着後、即交換してみました。確かに立ち上がりは改善されていますが、
相変わらず、ビリツキは出ています。(右奥の少し傾いて差してあるのが新品の18GV8)
これで一気に絞り込みが出来ました。
原点に戻ることにします。
最初、ビリツキに疑問を抱いたのは「振幅調整」の半固定のバリオームの接触不良でしたから、
入念にチェック、調整を繰り返したつもりでも、その時点では判別できなかったのですが、
今となれば過信いていたように感じます。
結局、バリオームの端子の固定部側のリベットのカシメ部とカーボン抵抗部材との接触不良を見つけました。
普通はバリオームは可動部の接触不良が殆どですが、珍しいと思いました。
一番最初に疑ったものを見過ごしていたのでした。
その結果バリオームを別付けにして、テストとした結果、バッチリ当たっていました。

何日も苦しんだことが一気に解決です。

「RFモジュレーター」を後カバーに固定しました。

これで、普通の使用状態でテストを行います。
最終段階の全ての処置が完了した時点の映像です。
スチル写真ではわかりませんが、嘘のように安定しています。

真空管ラジオの修理ならどんなに古い製品でもご相談くだ
さい。
どうしても修理が不可能な場合はレトロラジオの雰囲気を
残しながら、改造をいたします。

「レトロラジオ再生工房」が大正、昭和のロマンを復活さ
せます。

ご家庭に年代物のラジオなどがございましたら、ご連絡を
お 願い致します。真空管などが紛失していても、
代替えの真空管で間に合う場合があります。
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