レトロラジオ再生工房は永年培った
新旧の技術経験で休眠ラジオを再生させ
昔の文化が甦り現代生活の中で輝かせます。

 今までに手がけた一部を紹介いたします

出来るだけ初期のままの構成を維持したいところですが部品の調達や安全基準の問題で異種の真空管や部品の使用により回路構成の変更改造などが必要になります。

◆50年前の日立真空管ラジオフローラS-563の修復修理


 この度お問い合わせのあった当時の高級ラジオ「日立ラジオフローラS-563」が送られてきました。
当時の国民的ラジオの「並四ラジオ」から感度と音の良い「5球スーパーラジオ」へと変化していきました。
                                              完成2013.07.10


 

 

W600 H415 D230mm とキャビネットも大きめで3スピーカーで音質にこだわった高級ラジオです。


 

 

大きなシャーシーに余裕のゆったりした配置になっています


6.3ボルト豆電球を9個によるパイロットランプは装飾的に華やかになっています。
マジックアイという真空管による選局同調を目で確認できるものも当時流行しまして高級ラジオに必ず付いていました。


大きなシャーシーのため部品が少なく見えますが、セレクトスイッチが3個も使用されていますから、スペースが必要です。


電源を入りますが、凄い内部ノイズです。
詳しく調べますと、ラジオのMW/FM/PHONOセレクタースイッチの絶縁不良によるもので、火花が出ています。
油膜とホコリによる絶縁低下によりリークしています。



このFM/MWセレクトスイッチは大丈夫です。

トーンコントロールのロータリースイッチは大丈夫です。

配線図が無傷で裏フタに貼り付けられていましたので、助かります。

同規格のセレクタースイッチ(ロータリースイッチ)は現在では入手が出来ず、使用可能なパーツを工夫して交換することになります。

先ず音が出てその結果状況が判り次の段階へ進みます。



探していたパーツがやっと入荷しましたので、交換に挑みました。
パーツの検索にも「コツが必要」とつくづく思いました。
50年前と全く同じものはある筈はありませんが、似たものはあるはずです。
最初のものは「2段4回路4接点」ですが、日立の特注品です。
入荷したのは「2段4回路5接点」です
あまり違いがないように見えますが全体の接点数と切り替え角度が違ってきます。

それと次の課題は、シャフトの長さと形状です。
「18山セレーション軸」が「丸軸」になり長さも短くなります。

とにかく、これを使って何とかすべての操作を可能にします。

試行錯誤しながら慎重に交換・・・
さすがに結線は一発では無理でした。

パイロットランプのタイミングを合わせるのがありますから、実際に通電しながら、確認してOKでした。


このロータリースイッチのおかげで、甦りました。

シャフトの長さと形状の問題は解決方法は頭の中では解決済みですが、部品待ちです。

パイロットランプの豆球が輝いて、音も輝いてるるように感じます。

探していた「魔法のパーツ」が入荷しました。
昔、あったものが今でも有るのには驚きと同時に「ありがたさ」がこみ上げました。
早速、予定通り不良のロータリースイッチのシャフトのギザギザの部分を切断して、カップリングで繫ぎます。

こんな感じになります。便利なパーツです、まさしく「魔法のパーツ」です。
このままでは、どうしようもない状態ですが、「魔法のパーツ」で変身します。


これでシャフトの長さと形状を変換できました。

5個のツマミがピッタリ揃いました。

これで、最終段階に入ります。

日立真空管ラジオフローラS-563の修復修理も最終段階を迎えました。


キャビネットに組み込み、エージングテストを実施中です。マジックアイの動作も気持ちよく反応しています。

組み込んでみるとキャビネットの小傷や経年のくすみや汚れが目立ちます。
ツマミの配列のバックのパネルの汚れが凄く気になり、汚れ落としに懸命になりますが、素材や塗装や経年劣化などの要因で普通の洗浄剤では中々汚れが取れませんが、何とか綺麗になりましたが、今度はツマミの汚れが目立ちます。
そこでツマミも洗浄しますが、これもパネル以上に大変です。
結果、写真ではハッキリ確認は出来ませんが、一皮むけました。

真空管ラジオの修理ならどんなに古い製品でもご相談ください。
どうしても修理が不可能な場合はレトロラジオの雰囲気を残しながら、改造をいたします。
「レトロラジオ再生工房」が大正、昭和のロマンを復活させます。
ご家庭に年代物のラジオなどがございましたら、ご連絡をお願い致します。真空管などが紛失していても、代替えの真空管で間に合う場合があります。
topp↑


--トップ-- --再生事例-- --見積依頼-- --作業概要-- --番外編他-- --商法規表示-- --プロフィル--
 
MEDIA CITY 株式会社 ヨ ネ デ ン
インターネット事業部 責任者 米川 勇
〒635-0046 奈良県大和高田市西三倉堂2-1-7 TEL 0745-52-4929 FAX 0745-52-7773
URL http://www.yoneden.co.jp/ E-mail: yoneden@nyc.odn.ne.jp
本サイトに記載する画像、写真、記述等全ての無断転載転用を禁じます