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◆日立レトロステレオ電蓄シンフォニカの修復修理 |
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2013年3月11日にメールで下記のお問い合わせをいただきました。 「日立のシンフォニカという大型のステレオ電蓄を所有しております。
修理の受付をしていただけるかの確認です。 お受けすることで早速3月17日に現物が送付されてきました。 |
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開梱して脚を取り付けた状態です。
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操作部が上向きのため、シャーシーは垂直にセットしていて、電源トランスやその他の部品の一部が別置きになっていますので、扱いにくい構造でいすが、内部空間が広いため助かります。
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先ず手始めにダイヤルロープを架けることにしました。 テスト的に架けてみました、複雑な構造です。 |
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パーツとしてのダイヤルナイロンロープの1本の長さが1mですが足りず、2本つないで50cm余りました。 |
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先ず音出しに入りますが、「ガリガリ音」はバリオームとセレクトスイッチの経年劣化による接触不良です。 |
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接点復活剤の出番になりますが、過度な接触不良は接点復活剤を使用しても再発の場合があります。 特にバリオーム(ボリューム・可変抵抗器)の接触不良は接点復活剤の相性があるようですので、 今回はボリュームに効果的な左のものを選んで使用しました。 |
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バリオーム7個、セレクトスイッチ1個に注入しました。 一度に多量の注入をしないで、極少量をスライドさせながら、3回ほど繰り返します。 以上の処置によりラジオ放送受信はOK。ガリガリ音も解消しました。 |
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120Hzのリップル音が気になりました。 B電源回路はダイオードを使用して両波整流になっていましたので、平滑用電解コンデンサーを追加しました。 (写真には写っていません) 黄色のペーパーコンデンサー噴いていますので交換しました。 |
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テストで鳴らし込んでいると、15分~20分で音が歪んで来るのが確認できました。 |
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レコードプレーヤー不動の修理に入ります。 レコードプレーヤーはオートドライブ機構です。 ◎ターンテーブルはアイドルドライブのスタンダードタイプのプレーヤーです。 ◎これが後で幸運だった事がわかります。 カートリッジはクリスタルタイプです。 |
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レコードプレーヤーの裏面です。オートプレーヤーですので複雑なメカになっています。 防振マットとスプリングでハウリングを防止しています。 |
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フォノモーターの注油と根気よくテストを繰り返して回転しました。 ところが後でとんでもないことに気が付きました。 |
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ターンテーブルを外すと中心部の軸受けの左側に「50サイクル」と表記してあります。 |
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では逆転の発想で、細くするのが無理なら、細いものを太くすれば良いのでは・・・
そこで先ほどのアイドルドライブの16回転が浮上してくるのです。 |
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◎モータープーリーの赤の部分の下が50Hzの33 3/1回転の部分です、微妙に太さが違うのがわかります。 何種類ものテストを繰り返した結果このサイズが最適となりました。 こんなユニークな方法が見つかり幸運でした。 このときの視聴したLPレコードの音色は解決できた安堵感で感動の響きでした。 ◎こうすることで50Hz地区で難なく使用できますから良かったのではないかと思います。 但し60Hz地区ではLPレコード専用と言うことになります。 |
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レコードが輝いて見えました。気のせいでしょうか・・・ |
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オートプレーヤーのスタート・リターンの調整もうまくいきました。 |
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ターンテーブルマットはパイオニアのプレーヤーから外したものをカットして載せてみました。 |
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ご依頼者のご要望のヘッドホンジャック兼出力/出力/AUX 増設作業途中の写真 |
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固定のため接着中 |
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固定のため接着中 |
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背面右から内部 |
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背面左 出力部 |
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MPX FMステレオ復調器ユニット |
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REVERBユニット このユニットはスプリングでキャビネットに吊り下げられるのですが、スプリング4本とも外れ脱落していました。 精巧な内部構造ですので心配でしたが何とか使えました。 |
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梱包済み発送をしずかに待っています。 |
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